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航空科学博物館 [雑感]

航空科学博物館に行ってきました。
なにしろ成田なので、博物館の頭上を本物の飛行機がばんばん飛んでいく。
空を見上げて飛行機がいないときがないんじゃないかと思うほど、常に飛んでいる。
飛行機は向かい風に向かって離陸し、向かい風に向かって着陸するそうなので、風向きもちょうどよかったのかな。

航空科学博物館は今年30周年で、8月にリニューアルされたそうです。
ジェットエンジンの展示解説に最近デジタルマッピングが導入されたと聞いて、仕組みがわかりやすいなあと思ったあれは、デジタルマッピングだったのね。
博物館の中では、零戦のコックピットに乗って自由に風防を開け閉めすることもできる。
屋外展示の飛行機もたくさんあって、YS-11 の内部にも入れる。

そして、航空科学博物館の真価は、各種の体験に参加してこそだった。
DC-8 フライト体験も楽しかったけど、そちらのスタッフさんが、本物のエンジンを動かすからオープンハウスに参加するといいよって勧めてくれて、行ってみたらとても楽しかった。
オープンハウスは、2019年度は原則として毎週土曜日に開催されているそうなので、ぜひ!

この日のオープンハウスはCコースで、大きな鳥の翼のような形をした模型を上下に動かすとどうなるか?っていうところから新鮮だった。
揚力の話、ピストンエンジンの原理。ピストンエンジンを複数組み合わせる場合は、振動が大きくならないように各エンジンの動作のバランスを取る話。
可変ピッチ・プロペラの話。フェザリングは、エンジンが停止してプロペラが回転しないとき、空気抵抗を最小限にするために、羽(ブレード)の角度が風の流れと平行に近くなる。
混合気爆発装置の実験も面白かった。燃料をちょっと入れて、ドライヤーで温めて、プラスチックのキャップをした状態で点火すると、キャップが勢いよく外れて飛んでいく。
ピストンタイプのエンジンと比べてジェットエンジンは軽くて振動しない。欠点はうるさいこと、燃費が悪いこと。
などなど、模型と実物を見ながらお話を聞くことができた。工学の知識のない人間がうろ覚えで思い出しながら書いているので間違っていたらすみません。

ピストンエンジンとジェットエンジンの実物を動かすところも見せてもらった。
ヘリコプターのエンジンの位置と向きを初めて知った。
ジェットエンジンを動かすときにはヘッドホン型の耳栓、イヤーマフも貸してもらえる。
エンジンが吸い込んだ砂や石によって傷ついた部品や、細かい穴が空いている部品(タービンブレード?)も見せてもらった。
火山灰を吸い込むとガラス成分が融けてエンジン内部に付着してとても危ないとか、航空燃料は灯油にいろいろな薬品を添加したものだとか、子どもにも初心者にも伝わりやすいように説明してもらえた。
オープンハウスの参加者は幅広い年齢層で、そのうち親子連れの割合が半分くらい。
小さな子にも大人にも、実験や操作に参加できる場面があって内容が濃くて楽しかった。

体験館には B737 MAX と B777 のシミュレーターがある。
見学だけのつもりだったけど、行ってみたらまさかの待ち時間ゼロで、こんな機会は二度と無いかもしれないと思って、せっかくなので B737 MAX の方で遊ばせてもらった。
むちゃくちゃ難しかった。
スタッフさんは「自転車に乗れるならできますよ」って仰っていたけど、ムリだー。

横に着いてくれるスタッフさんがものすごく上手かった。
わたしの操作によって不安定になった機体がフラフラした状態のまま、滑走路の上まで来ちゃったところから、着陸を成功させる神業。すごい技術を目撃できてそれはそれで楽しかったけれども、自分にはこのシミュレーターはまだ早かった気がする。
シミュレーター体験後にカードをもらえて、次にそのカードを持って来ると別の内容のシミュレーションに挑戦できると教えてもらったけど、それってさらに難易度が上がるということでは。

航空科学博物館にはご飯を食べるところがないので、次はおやつを持っていきたい。

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