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『昭和元禄落語心中』 6巻 [コミック]

夢でうなされる小夏に腕を取られて隣りに横になって、子守歌代わりに
「あくび指南」を口ずさむ八雲師匠にときめく。
小夏はいつまでも八雲師匠にツンだなあ。
与太郎にはちょっとデレつつあるけど、小夏さんと八雲師匠の関係は本当にハラハラする。

この巻は、自分の落語を探してあがく与太郎と、小夏の子供の父親の話。
小夏の好みの男性はなるほどという感じ。

「アタシぁ静かに手前の落語ができりゃいいんだ」と言ってすぐ、
与太郎に「助六の居残り」を汗だくになってやってみせるところはもう、
八雲師匠も与太郎や小夏に負けず劣らずしょうがない性分の人だと思う。
助六の噺をやってみせるシーンはいつも八雲師匠の思い入れの深さを感じられて好きだ。
八代目八雲の芸ではないから、師匠はこの居残りを決して高座には掛けないだろう、
お客さんには見せないだろうけど、きっと師匠は助六の名演を一語一句、
目つきも仕草も違わずインプットしていて再生できる。
与太ちゃんがそれをどう自分の噺にするかが、次の課題なんだろうな。

6巻のラスト、「父ちゃんの落語か聞こえるよ」は、
小夏の父、助六の落語であり、小夏の子、信ちゃんの「父親」与太郎の落語でもあるのだった。
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