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磯野宏夫遺作展 ~生命の森へ [ゲーム日記]

聖剣伝説シリーズのイラストで知られる磯野宏夫さんの追悼遺作展。

先週、NGMEさんのブログで開催情報を知り、爲三郎記念館に行ってきました。
(第2回演奏会のロビーにもチラシが置いてあった)

わたしが行った土曜日の午後は、制服姿の男子高校生二人連れや
若い女の人たちやまさにSFCの直撃世代らしきご夫婦や、
本館である古川美術館で美人画を見たあとこちらにも寄られたのであろう年輩の方々など、
さまざまな年齢層のお客さまでほどよく賑わっていました。

爲三郎記念館は数寄屋造りの建物を保存して美術館にしているので、
壁に、床の間に、棚に、畳の上に作品が展示されていて、
人様のお屋敷にお邪魔して鑑賞している気分になれる。

磯野さんの作品はすべてアクリルで描かれているそうで、
濃い青色の背景に、鮮やかな緑の点描のグラデーション、
垂れ下がるつる植物、花と鳥という熱帯雨林のイメージが強いのだけど、
紅葉の森や霧の森、日本の森を描かれた絵も素敵だった。

「大瀑布」という絵が好き。
イグアスの滝かというような広くて大きい断崖絶壁と、水辺に張り付く豊かな緑。
切り立った巨大な崖から落下する大量の水に、淡く虹がかかっている。
よく見ると水の表現がどことなく和風で、日本画の流水紋のようにも見えた。

屋久島を描いた「迷宮の森」は、熱帯雨林より緑の印象が柔らかい苔のイメージ。
リンゴツバキやヤクシマシャクナゲが描かれていることにほのぼのとした。
「初夏の伊那」はキジとニッコウキスゲ。
春の湖の絵にはネッシーのシルエットが描かれているのがお茶目。
磯野さんのイラストが表紙に使われている社会の教科書が3冊飾ってあったり、
紅玉いづきさんの本の表紙のイラストもあったよ。

聖剣伝説シリーズからは2、3、4のイメージビジュアルやワールドマップが出品されていた。
2のイメージビジュアルは、巨木の前にキャラクター3人が立ち、
熱帯雨林の森にフラミンゴが飛ぶ、ゲームのタイトル画面そのままだった。
展示位置がちょっと低めなので、膝をついてイラストボードに向かうと
絵の下の方にハスやスイレンが描かれていることに気付く。
聖剣2の発売日は1993年だけど、ゲームには力があるなあ。

展示室の窓から見える庭園も素敵だった。
喫茶でいただいたお茶に添えられた季節の和菓子は「紫陽花」。
小豆と寒天がアジサイの花の形に寄せられてきれいだった。
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