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カドゥケウス NEW BLOOD(その3) [カドゥケウス NEW BLOOD]

4章、ミラクル・サージェリー。
ミラクル・サージェリーは架空のTV番組。
放送局が患者の手術代を負担する代わりに、手術の一部始終を放送するという、
倫理的に問題のありそうなアグレッシブな番組です。

この番組に出演するドクター・ベロは、既存の医療制度にケンカを売って、
多額の国家予算を食うカドゥケウスという組織に文句を付ける。
売られたケンカを買って番組に出ることになった主人公二人。
わたしはヴァレリーの気っ風が良いとこ、勇み肌なところが好きだよ。

出演中の手術はマッドなノリのアナウンサーが一挙手一投足を実況してくれるので、
イライラすることこの上なし。競走馬になった気分が味わえる。
4章はシナリオが良かった。
このゲームのターゲット層は北米ユーザーだと思うんだけど、
医療格差や保険の問題に言及していて、そういうところが好き。

ミラクルサージェリーの執刀医、レオナルド・ベロは超執刀使いなんですよね。
超執刀が患者を救いたいという強い気持ちで発動するなら、ドクター・ベロも使命感の人なのでしょう。
貧困層の患者の手術費用を番組が負担することで救える人間が一人でも増えるなら、
それはそれで意義があるような気がする。
――以上、ちょっと妄想が入りました!

このゲームは、会話の場面でAボタンを押した瞬間にボイスが始まるのが気が利いている。
最初の文字が表示されるより前に声が聞こえるので、気持ちいい。
ちょっと早口なのも、ボイスが終わるまでの待ち時間を減らすためかな。
声優さんたちはみんな上手。
洋画みたいで、こういうのならフルボイスもアリですね。
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