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『鉄壱智』 3巻 [コミック]

『鉄壱智』は、なるしまゆりの古代伝奇漫画。
キーワードは製鉄・ヤマタノオロチ・まつろわぬ民です。
この巻のラストでようやく鉄壱智がサクラと旅立つことを決めるのですが、
先の展開が見えなくて、何巻で終わるか考えたら意識が遠くなりました。
ヒロイックファンタジーで"旅立ち"って序章じゃないのか。
『魔女の宅急便』なら「ルージュの伝言」が流れる前、
『奥の細道』なら面八句を庵の柱に懸置いて、
ドラクエ4なら勇者が木こりの家でお世話になるあたりだよ。
スローペースで進めても連載は打ち切りにならないだろうけど、雑誌の方が心配だ。

ああ、これが桃太郎なら、きびだんごをもらって旅立ったあとは、
仲間を3人集めてラストダンジョンを制圧するだけなのに。
あの昔話は生まれの場面が盛り上がるところだから、旅立った後の話は短かった気がする。
『鉄壱智』も出生の謎は半分明らかになったから、一つ目のヤマは過ぎたのかな。
サクラは翼があるみたいだから、きっとキジだな……。

単行本が出るのは嬉しいですが、展開が遅いのは切ないです。
なるしまさんは少ないページ数でもぐっと来る漫画を描けるのに、
長編だと話が進まなくなるのが不思議だ。


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