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『イリヤの空、UFOの夏 グラウンドゼロ』 [読書]

「グラウンドゼロ」を読みました。
『オフィシャルイラストレーションズ』に収録されている『イリアの空、UFOの夏』の番外編。
イリヤ視点で、そもそもあの日、なぜ彼女は中学校のプールにいたかという話。
8月31日の逃亡劇。

イリヤが倦怠の果てにどこまでも死に場所を求めてプールに来たのに、
浅羽は夏休みの最終日に夏休みを楽しみに水辺に来てるという、ふたりのこのギャップ。
この話の出発点を確認した。

イリヤがブラックマンタのコックピットにいるシーンは、本編では出てこなくて
(たぶん)この短編で初めて描写されたと思うんだが、
航空機初心者には訳の分からん実在の用語かも分からん専門知識を一方的にまくし立てて、
ブラックマンタの状況をハード SF 的に解説して、情報の物量ずくで読者を納得させる。
わたしは秋山瑞人に、そういうところの需要を求めている。
『イリア――』はイリヤを取り巻く環境がかくもゴツいから、成り立っている話だと思う。

ブラックマンタの無茶な操縦シーンは、ルノアとD+を彷彿とさせます。
イリヤはブラックマンタとじゃなくて、エリカと会話するんだな。
そうか、『イリヤ――』では、エリカ=GARPで自動販売機でD+だったのか。

『海原の用心棒』を読める日も、そのうちきっと来るだろう。
渇きの海に飛び込むのはそのあと。


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