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『帝の至宝』7巻 [コミック]

『帝の至宝』の7巻の発売を夏頃からずっと待っていました。
買ったら今度はもったいなくて読み終わりたくなかったけど、
これまでの中で一番、山あり谷ありな展開で、一気に読んでしまった。

香蘭が可愛くて、志季が素敵だった。
志季が最後まで皇帝陛下で、香蘭がタイトルどおり「帝の至宝」だった。

表紙も、カバー裏も、本体の表紙も、反対側のカバー裏も、香蘭と志季の二人。
(裏表紙だけはじっちゃん)
おまけページでは脇役のみんなの後日譚も充実の7巻でした。

志季は素のスペックが高いので、たとえ皇帝陛下を辞めても香蘭としっかりがっつり幸せな
人生を送れると思っていたけど、これからも立派に帝を務めて国民の幸せも守っていくんだね。
考えてみれば、初めの頃からそれが香蘭の望みだったものね。
6巻で気になる存在だった皇后陛下は、7巻1話目のエピソードからさっそく
「アレに決めておるのだろう」って志季に理解を示してくださって、さすが皇后陛下は話が早い。

香蘭がね! 志季に「お嫁さんになってくれる?」と訊かれた香蘭がね!
自分が志季を「しあわせにする」と思っているのが可愛い。
これ、香蘭のモノローグなんだよ!
迷いのない目で志季を幸せにすると決意する香蘭の発想が愛しい。

香蘭が志季のためを思って身を引いたあと、香蘭に会えなくてしょんぼりしている志季が、
最初に二人が出会った頃を思い出してセンチメンタルしている中に、
「いっぱいのしいたけ」のコマがあって、もう本当にこのまんがのこういうところが大好き。
志季の周りにはこの時つっこみ役がいないので誰もフォローしないよ。
読者がつっこむしかないよ!

隣国と戦争になりかけて殺伐とした志季が、手段は問わずにとにかく勝つことを考えていたのに、
香蘭が現れた途端、「勝たなくても戦わなければいいのか」って思い付くシーンも好き。
作者の仲野えみこさんはさりげなく描いているけど、香蘭の存在が
新しい考え方のきっかけになっているのは、とても素敵だと思う。
殺伐モードの志季もカッコいいけど、香蘭に優しくするときのギャップ萌えはいっそう楽しい。
よく考えるとわりとこの人、ちょっとしたわがままをいうのが上手というか、
香蘭に甘えて困らせるのが好きなんだな。
それで、香蘭を甘やかして困らせるのも好きだよね。
香蘭は自分のことより周りの人のためにがんばりたいタイプのしっかり者だから、
ちょうどいいバランスですね。

最終話に登場する2年半後の香蘭はだいぶ大人っぽくなって、
でも、笑顔がやっぱり香蘭で可愛い。
小さいときも可愛かったけど、大きくなっても可愛い。
結婚ENDは少女マンガのお約束って『月刊少女野崎くん』に書いてあった。

最後の最後に、志季の方が年下だということが香蘭に伝わって、
ショックを受ける香蘭とマイペースな志季が見られて、本当に充実の7巻でした。
これ以上ないくらい幸せで、もう続きが読めないのがちょっと寂しいくらいのハッピーエンド。
ありがとうございました!
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