SSブログ

『帝の至宝』 1~3巻 [コミック]

単行本の表紙が可愛くて衝動買いしたら、自分の好みにクリティカルヒットで嬉しい。
小さくてがんばりやの女の子"香蘭"と、誠実な王子様系の青年"志季"のほのぼのマンガ。
舞台は中国っぽい架空の国。
香蘭も志季もだれかのために自分ができることに一生懸命でほんとかわいい。
身分差&身長差があっても仲良しで、ものすごい理想的。

香蘭の無心で困難に飛び込める前向きな行動力とか、
志季の世間知らずだけど立ち回りもこなせるところとか、
双方ともに相手を大事にしているところとか、暖かく生ぬるく見守る周りのキャラクターとか、
こんなにもツボを押さえた話が読めて嬉しいです。ありがとうございます。

表紙や扉絵で香蘭と志季のふたりが並んでいる様子は、
まるで保護者と娘のように香蘭がすっかり懐に収まっていて可愛いんだけど、
わたしは3巻→2巻→1巻の順で読んでしまったので、いきなり香蘭の歳が判明してびっくりした。
これがいわゆるごうほうろりというものか。
志季の年齢はまだ明らかになっていないよね? わからないままでも楽しいからいいけども。

第12話の「あなたの忠実な下僕であるのかもしれませんね」っていう台詞は、
香蘭は気付いていないようだけど、志季の本当の気持ちだと思う。
志季はもともと地位や権力には執着が薄かったっぽくて、
今の職務をつとめているのは友人である香蘭たちの生活を守るためのように見える。
第13話の笠の話は、ふたりの間を流れる空気が良くてしみじみした。
どういう結末に落ち着くのかわからないけど、
今の関係が思いやりにあふれてかわいいので、この先もあまり進展してほしくないな。
しかし、それではお話にならないかー、うーむ。

ストーリーの本筋と関係ない部分ではときどき視点がメタになるというか、
さばけてるというか、ツッコミ待ちというか、そんなところも好きです。
「お姉様のセクシー観はややジョジョっぽいのですね…」
「あきたらモンハンやろう」
「名探偵コウラン」
という台詞や手書きの文字に笑いました。この3つとも2巻より。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:コミック

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0