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『龍盤七朝  ケルベロス 壱』 [読書]

龍盤七朝の新作、古橋秀之パート。
三首四眼五臂六脚の生きもの、ケルベロスの物語。

昨年12月に発売されていたのに気付かなくて、昨日閉店間際の本屋さんで飛びついて買ってきた。
レーベルはメディアワークス文庫で、表紙は黒地に三つ首の怪物。
イラストは藤城陽さん。
小器用で不器用な半端者、廉把(レンパ)と、懐が広すぎて掴みどころのない鐘突き、浪无(ロウム)と、
獰猛な野良娘、蘭珈(ランカ)の3人が、架空中華を舞台に龍脈&功夫で切ったはったの貴種流離譚。

冒頭から引き込まれる構成はさすが。
強大な敵とさっそく接触して吹き飛ばされるのも良し。
今回の主役、廉把は得物が鏢(鏢は機種依存かも、金へんに票)なので、
戦闘シーンにスピード感がある。 三次元で状況が目に浮かぶ。
野良娘、蘭珈が、廉把や浪无や街の人に懐いていく様子も楽しい。
文章の間の取り方が、DRAGONBUSTERに近いと思った。

読み通した印象では、戦闘シーンが大半を占めていた気がするので、
次巻では社会の仕組みや文化にも、もっと触れてほしいな。
というか、今の3人ではたとえ天下を取っても、まっとうな良政を敷けなさそうと思うのだが、
ここから成長するのか、政治担当が登場するのか、天下を取ったあとのことなど考えちゃいないか。

とりあえず龍盤七朝の新作が出たことに、わたくし大喜びです。
ケルベロスの弐も、秋山瑞人パートの続きも待ってます。
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