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『龍盤七朝 DRAGONBUSTER 01』 [読書]

秋山瑞人の新刊が出たよ!

今回の舞台は中華風ファンタジー。
いつもの秋山作品と違って、メカや猫や宇宙人やロボットは登場しないけど、
嘘か本当かわからない用語をさもそれらしく並べて世界観を構築する文章の流れは健在です。

買ってきた当日は、あとがきだけ読んでその世界に浸っていました。
そのあとがき、『凸凹』という漢字について語っているだけですけどね、ほとんど。

好きなシーンは、「あの姫君はひとりで棒を振っているだけでそれなりのところまで」。
屋台の親父が西瓜を砕くような手つきで包丁を振るって、
両手でなければ持てないくらいの大きな切れ端を無造作に寄越す場面も好きです。

01巻は複数の人物が少しずつ顔を見せて状況が徐々に明らかになっていく段階で、
ここから先が劇的な山場だと思うので、どうかあまり待たせず02巻を出してほしい。
きっと02巻は怒涛の勢いで物語が収束していくと思うんだ。

ヒロイン月華については、あのですね、
天衣無縫な彼女と被差別民である涼孤の関係がまるで
『猫の地球儀』の楽と幽(もしくは焔)みたいに見えるので、あまり無茶をしないでほしい。
怖いもの知らずな月華の言動を見ていると、彼女の行く末が心配でハラハラします。
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