『ハチミツとクローバー』 10巻 [コミック]
ハチクロもこれで最終巻です。
片想いが成就した人もいれば、叶わなかった人もいるけど、
総じて見れば収まるべきところに収まったという感じ。
10巻は、リカさんと花本先生が学校で会っているシーンが、一番ほっとした。
理花は真山のおかげで自分の気持ちに決着がついて、
後に残った気掛かりは花本先生のことだったと思うので、
この不思議な連帯感の友情が、穏やかなものになってよかった。
友情と家族愛の境目みたいなこの二人の間柄は好きだ。
花本先生が、はぐちゃんを好きだったというのはいきなりで意外だったけど。
あれは保護者としての義務感か父性愛みたいなものだと思ってた。
ラストで悟りを啓いた竹本くんには申し訳ないけど、
竹本くんが社寺の修復技術者として独立した頃にもう一度はぐと会って、
そのときまだはぐのことを好きなら、改めて気持ちを伝えて攫っていけるような気がするよ?
今は、はぐちゃんの方が自分より技術も覚悟も先を行っていて、
それに気後れして素直に近付けないように見えたので、
竹本くんがスキルを身につけて自立した頃には、うまく行くんじゃないかと思う。
はぐはマネージャーとして花本先生を選んだような節があるし、
まだまだこの先、何があってもおかしくないよ。
美和子さんと、おしゃれチャンプ山崎くんのあのノリが楽しかったなあ。
自分のことには鈍感でそれゆえに非情な美和子さんに愛!
浜美の教授や学生たち、真山が勤めていた会社のみなさん、
ルーカス・デジタルアーツの社員さんたちがあってのハチクロの雰囲気だったと思う。
みんなが集まって、わあ~っと盛り上がっているシーンが好きでした。
コメント 0